志を形に、想いを原動力に。
これは私たちの企業理念ですが、私自身がこの考え方を認められるようになるまでには長い長い時間がかかりました。それまで、世の中では「想い」や「共感」は仕事に持ちこんではいけないものだ、と大人たちを見てそんな風に考えていました。いい大学に行かなければならない、いい企業に就職するか、医者か弁護士にならなければならない。そんな価値観の中にいました。まったく共感できないまま…。
2015年の末にサイモン・シネック氏の「ゴールデンサークル理論」という考え方に出会いました。
たくさんの人を動かしてきた人たち、何かを成し遂げた人たち(スティーブ・ジョブズ氏、キング牧師、ライト兄弟…)は、強い想いを原動力にしていて、何かを伝えるときにも、想いから始まって、最後に具体的なものについて伝えている。
Why = 想いや志が出発点となり、後からhow、whatがついてくる説明の流れの方が人は動かされる。というよりも聞いた人がそれぞれ勝手に共感して、自分自身の想いから勝手に動き出す。
そんな内容に強く共感しました。これだ!と思いました。
かといって、どんな想いでもいいのだろうか、というぼんやりとした疑問は残っていました。
それまで志という言葉はもちろん知っていましたが、腑には落ちていませんでしたし、自分には縁遠いものだと感じていました。その頃、ちょうど大河ドラマで吉田松陰が登場していたこともあって、ここで「志」というものに改めて触れ、そこで初めて腑に落ちました。
全ての出発点=内発的動機、why、想いとしての志、それをやる理由、理想とする作りたい世界、こと、その想い
そこから「立志伝舎」のコンセプトが湧き上がってきました。ホームページが果たせる役割、何を伝えられるか、企業、経営者のお手伝いができることがあるのでないかと感じました。
「志を伝えるホームページを作り、そのホームページを通して想い(できれば志)を発信することで、お客様も働きたい人も、それに共感する人が集まる、逆に共感できない人は集まらない。その結果として、幸せな出会いが増えるはずだ!」
私自身が、全く志のないまま、ただ働かなければならないという世間的な価値観に無理やり合わせるような形で、自分には全く合わない生き方をしてきてしまった、そんな想いがあったこともあり、全ての人がやりがいを持って全力で働ける、そんな世界を作るためにホームページ制作という事業で社会貢献したい。そう強く感じました。
その後、そういった想いが引き寄せるのか、強く興味を持っているからよく拾えるのか、志についての様々な話に出会いました。
木村貴志先生の講演に出会い、志の備える要件について教わりました。「志」には一定の公共性、世のため人のため、という性質が備わるのです。
今、教えをいただいている加藤先生の言葉では、志には一定の視座の高さが備わり、それに伴って広い視野を持つことになる、と教わりました。
ご縁あって貸していただいた渋沢栄一先生のご本の言葉では、単純に、何かのためになると信じて邁進する強い決意、という感じで書かれていました。
多くの企業、経営者の方は、何らかの強い想いや志、あるいは止むに止まれぬ事情からそれぞれの事業をされています。
私たちはホームページ制作を通して、その想いや志を伝えるお手伝いをしたいと願っています。志を形に、想いを原動力に。伝えるための技術や方法は、今まだまだ研鑽中ですが、ひたすら高みを目指して邁進して参ります。